先日、日露首脳会談が行われた。「日露両政府は、北方領土での共同経済活動として、ウニの養殖とイチゴの温室栽培を事業化する方針を固めた。」と読売新聞が報じた。うにと聞くと、ずいぶんニッチな分野を対象にしたと思ったが、意外と魅力的な分野を取り上げたのかもしれない。
農林水産省の「海面漁業生産統計調査」によれば、うにの漁獲量は平成29年(2017)は7,600トンだった。10年前の平成19年(2007)には1万1,679トン。さらに遡って20年前の平成9年(1997)は1万4,297トンで今の倍の漁獲量だった。ずいぶん減ったものだ。最も多くの収穫量を記録したのは、昭和44年(1969)の2万7,528トンだ。
海面漁業の全漁獲量は昭和59年(1984)に1,150万1,374トンでピークを向かえ、その後は減少してきたが、うには昭和44年(1969)にピークを迎えて、その後減少の一途を辿っている。
北方領土でのウニの養殖には大いに期待したい。