大分県中津市耶馬渓(やばけい)町の土砂崩れから1週間が経った。まだ安否が分からない人たちがいるが、あの惨状を見ると手の施しようがない印象を受ける。最近は規模の大きい土砂災害が増えているように感じるのだが。
国土交通省の土砂災害発生事例・平成29年に発生した土砂災害のデータによると、土砂災害発生件数はここ10年で1,000件を超える年が5回もある。2017年には1,500件を超えている。死者・行方不明者も多い年は80人を超えている。データは以下の通りである。
近10年の土砂災害発生件数
平成19年(2007年): 966件
平成20年(2008年): 695件
平成21年(2009年):1,058件
平成22年(2010年):1,128件
平成23年(2011年):1,422件
平成24年(2012年): 837件
平成25年(2013年): 941件
平成26年(2014年):1,184件
平成27年(2015年): 788件
平成28年(2016年):1,492件
平成29年(2017年):1,514件
地方に行くと、山間の危険な場所に家が建っているのを見ることがある。素人目に見ても危険だと思われる場所は多い。地震で大きな揺れが来たらどうなるのだろうかと思ったり、台風で崩れてこないだろうかと心配になるような人家も散見する。土砂崩れは一瞬に人の命や財産を奪ってしまう。住み慣れた土地とは言え、何とかならないものだろうか。