林野火災発生件数

Bookmark this on Google Bookmarks
LINEで送る





岩手県宮古市田老字小堀内の山林で火災があった。4月12日に発生して鎮火したのは16日で5日もかかっている。火災によって失われた森林の機能が回復するには何十年もかかると言われている。にも関わらず森林火災は後を絶たない。

林野庁のサイトに近年の林野火災の発生状況(消防庁統計資料)がまとめられている。それによると、最近は年平均1,365件も林野火災が発生している。毎年1,000件を超える山火事が起きていることに少々驚く。さらに長期的なデータを見ると、昭和40年代、つまり1960~1970年代にかけては毎年5,000件から8,000件もの林野火災が起きていた。それと比較したら林野火災は激減したと言える。

林野火災発生件数
2012年:1,178件
2013年:2,020件
2014年:1,494件
2015年:1,106件
2016年:1,027件

では原因は何かと言うと、直近のデータの「平成29年(1~9月)における火災の概要」によると、林野火災が1,160 件で、内たき火362件、火入れ195件、放火の疑い77件+放火22件、マッチ・ライター48件、たばこ47件となっている。人的要因がほとんどを占めているので、林野火災をゼロにすることは可能だとも言える。
AppliBanner_sentence2016

近年の林野火災の発生状況

昭和22年以降の林野火災発生件数の推移

林野火災_出火原因別

 
出典:林野庁-日本では山火事はどの位発生しているの?:林野庁
 
出典:総務省消防庁 その他:消防統計 平成29年(1月~9月)における火災の概要(概数)(平成30年3月7日)