北海道旭川市で不発弾発見のニュースが流れた。まだ不発弾が残っているのかと心配になるが、今回見つかったのは旧日本軍の砲弾だったそうだ。戦後70年以上経ってもこの手のニュースがときどき流れる。いったい不発弾の状況はどうなっているのだろうか。
陸上自衛隊が公表している「平成28年度陸上自衛隊の災害派遣及び不発弾等処理の実績について」によると、平成28年度(2016年度)の不発弾等処理件数は1,379件で、重量は約42.1トン。処理件数、処理重量ともに減少しているが、沖縄県においては、処理件数が1,379件中607件(全体の約44%)で、引き続き全国で最も多い件数となったとしている。
減っているとはいえ、年間約1,400件も処理されていることに驚いた。防衛省・統合幕僚監部によると、不発弾処理の記録のある昭和50年度以降、処理件数・重量ともに急激に減少しているが、昭和50年代は年間3,000~4,500件もの不発弾処理が行われていた。現在も毎年1,500件近くもの不発弾が処理されている。これらは不発弾である。実際に爆発した砲弾の数はどの位だったのだろうか。想像するのも恐ろしい。
出典:陸上自衛隊:プレスリリース 2017年04月21日 平成28年度陸上自衛隊の災害派遣及び不発弾等処理の実績について
出典:防衛省・統合幕僚監部ホームページ 報道発表 2017年4月 平成28年度自衛隊の災害派遣及び不発弾等処理実績について