潜水器漁業漁獲量

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潜水器漁業という漁業がある。ヘルメット型の潜水器をかぶった潜水者は命綱に網袋を結んで海底に降ろしてもらい、タイラギ、ミルクイ、ナミガイ等の貝類を獲る漁法である。すごく原始的な感じがするので、現在はこの漁業は行っていないのではと思ったが、まだまだ健在のようだ。

農林水産省の「海面漁業生産統計調査」の中で一時期、潜水器漁業の漁獲量のデータを取っていた。1995年から2006年まで12年間だがデータが取られている。1995年は約1万1,500トンで1997年に1万8,755トンでピークを迎え、その後減少を続ける。2006年に1万1,236トンにまで落ちて、データはその他の漁業のデータに含まれることになる。

潜水器漁業の漁獲量推移
平.7(1995) :1万1,487t
平.8(1996) :1万7,853t
平.9(1997) :1万8,755t
平.10(1998):1万6,799t
平.11(1999):1万6,798t
平.12(2000):1万3,654t
平.13(2001):1万5,910t
平.14(2002):1万3,696t
平.15(2003):1万3,127t
平.16(2004):1万1,416t
平.17(2005):1万1,672t
平.18(2006):1万1,236t

佐賀県の有明水産振興センター研究報告 第28号(2017年3月)『有明海湾奥部におけるタイラギ潜水器漁業の復活にむけて』によると、「潜水器漁業は,大正時代に始まり,有明海のみならず,瀬戸内海をはじめ様々な海域にも出かけ,タイラギを漁獲してきた。有明海におけるタイラギの漁獲量は他の二枚貝類に比べ,豊凶の差が著しく,1980年代から1990年代後半までは,大浦漁協の貝柱漁獲重量で20~30トンから300~400トンの豊凶を4~6年間隔で繰り返してきた。こうした豊凶はあるものの,タイラギ潜水器漁業の中心である大浦漁協の浜は常に活気にあふれ,タイラギ潜水器漁業は有明海における冬の風物詩として親しまれてきた。」とある。潜水器漁業で多くの人が生計を立てていたことがうかがわれる。
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潜水器漁業漁獲量潜水器漁業

潜水器漁業

 

 
出典:農林水産省 海面漁業生産統計調査
 
出典:佐賀県 有明水産振興センター研究報告 第28号(2017年3月)有明海湾奥部におけるタイラギ潜水器漁業の復活にむけて