キャベツの価格が高い。いつから高いのか分からないくらい高値が続いている。そもそもキャベツの価格はどの位だったのだろうか。農林水産省の「青果物卸売市場調査・長期累年」でキャベツの卸売価格を確認してみる。
「青果物卸売市場調査」によると、昭和60年(1985年)のキャベツの卸売価格は1㎏当たり73円で、その後平成3年(1991年)に119円という高値を付けているが、ほぼ80円台で安定して推移してきている。平成28年(2016年)までじつに30年間も安定して供給されてきているではないか。1993年の記録的冷夏の時は、さすがに118円にまで高騰しているが、その後も異常気象と呼ばれる気候変動はあったものの、今回のようなキャベツの高値はなかったようだ。
農林水産省の「青果物卸売市場調査(日別調査)」平成30年(2018年)3月5日(月)分によると、キャベツの卸売価格は愛知産196円/㎏、千葉産175円/㎏でまだまだ高い。遡って2月22日のデータを見ると、愛知産297円/㎏、千葉産265円/㎏という高値だった。長雨や低温が続いたため出荷量が減っているというが、時系列データを見る限り、原因は別なところにあるような気がする。
出典:農林水産省 青果物卸売市場調査 長期累年
出典:農林水産省 青果物卸売市場調査(日別調査)