新宿駅前で今年収穫した青森リンゴでつくったジュースのPRイベントがあった。りんごを食べる機会は以前より減った感じがするし、りんごジュースは最近は飲んだ記憶が無い。どちらも嫌いなわけではないが、チャンスがなくなっている。でもりんごと言えば、青森と長野を思い出す。これは今も変わっていないのだろうか。作物統計で確認してみた。
農林水産省の作物統計「平成28年産都道府県別の結果樹面積・10a当たり収量・収穫量・出荷量」によると、平成28年(2016年)の全国の収穫量は76万5,000トン。その内青森県が44万7,800トンで58.5%を占めている。次が長野県で14万2,100トンで18.6%。合わせて77.1%。8割近くをこの2県が占めている。
10年前の平成18年(2006年)の全国収穫量は83万1,800トンで、青森県が44万1,500トン、長野県が17万7,700トンで、青森県は大きな変動はないものの、長野県が3万トン以上多く収穫している。
りんごの長期累年統計を見ると、平成元年から5~6年は年間100万トン以上収穫されていたが、その後じわじわと減少が続き、現在では70万トン台になっている。りんごの種類別では以下の通りである。
平成27年(2015)
全国りんご収穫量:81万1,500トン
ふじ:43万0,600トン
つがる:8万9,700トン
王林:6万1,400トン
ジョナゴールド:5万6,300トン
ふじが53%を占めて、圧倒的である。残りを、つがる、王林、ジョナゴールドが分け合っている。