昨日、日本オリンピック委員会は東京五輪へ向けて、支援を必要とする途上国・地域を対象に、日本への選手受け入れと指導者派遣を、国際オリンピック委員会と共同で実施すると発表。ブータンの女子中長距離の選手が「ブータンにはコーチがいない。日本で努力を重ねて五輪に参加したい」と力を込めたと日刊スポーツが報じた。
ブータンにはコーチがいないのか。小さな国がオリンピックに参加するというのは日本人には分からないことが多い。そもそもブータンはどの位の規模の国なのかデータを見てみた。
ブータン国家統計局(National Statistics Bureau, Bhutan)の「Environmental Accounts Report 2017」によれば、総人口は約77万人。2013年からの時系列で見ると人口は増加を続けている。
ブータンの総人口推移
2013年:73万3,004人
2014年:74万5,153人
2015年:75万7,042人
2016年:76万8,577人
気になるのは65歳以上の人口である。また全体の1割にも満たないが急速に増えているようだ。ブータンに限らず各国の人口を見ると高齢化は日本だけの問題ではないことが分かる。なお平均余命はまだ約70歳だが、これも急速に伸びていくのだろう。
出所:ブータン国家統計局(National Statistics Bureau, Bhutan) Annual Environmental Accounts