錦鯉等観賞用魚の輸出額・輸出量

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近年、日本の錦鯉が海外で人気だとテレビで紹介されているのを目にすることが多い。ほんとうに売れているのだろうか。農林水産省の「平成28年農林水産物・食品の輸出実績(品目別)」の中に、錦鯉等観賞用魚の輸出額・輸出量及び輸出先国の推移というデータがある。錦鯉以外の観賞魚も含まれているが、ほとんど錦鯉のデータだそうである。
錦鯉等観賞用魚の輸出額は、平成19年(2007年)が24.2億円だったのが、平成27年(2015年)には37.3億円にまで増加した。翌年には35.6億円に若干減少したものの好調に推移していると見ていいだろう。
国別の出荷額は平成28年(2016年)が以下の通りである。

香港:11.4億円
オランダ:3.9億円
米国:3.2億円
ドイツ:3.1億円
英国:2.3億円
タイ:2.0億円
インドネシア:2.0億円
その他:7.6億円

輸出のルートは、農林水産省の「生鮮農林水産物・食品の航空輸出促進に関する調査報告書(平成20年度農林水産物貿易円滑化推進事業)」によれば、錦鯉は次の3ルートに大別される。

① 生産者(養鯉場)が輸出業者を兼ね、現地ディーラーに販売するルート
② 生産規模の大きい生産者(養鯉場)が輸出業者を兼ね、近隣の生産者(養鯉場)の商品を集めて現地ディーラーに販売するルート
③ 輸出業者が生産者(養鯉場)から錦鯉を購入し、現地ディーラーに販売するルート

また、生産地(養鯉場)から現地到着までの平均所要時間、つまりリードタイムはは30~40時間となっているそうだ。
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錦鯉等観賞用魚の輸出額・輸出量

 

 
出所:農林水産省「平成28年農林水産物・食品の輸出実績(品目別)」(全体版)
 
出所:生鮮農林水産物・食品の航空輸出促進に関する調査報告書 14 錦鯉