前回、まつたけの生産動向についてまとめたので、続いて輸入についてもまとめておく。林野庁の「特用林産物生産統計」からまつたけの輸入動向について時系列に整理した。
まつたけの国内生産量は、2005年39.1トン、2010年139.8トン、2015年70.9トン程度だが、輸入は2005年2,881トン、2010年2,044トンもあった。しかし2015年には897トンへと激減した。国別に見ると、中国からの輸入が圧倒的に多く、平成17年(2005)には1,655トン、平成22年(2010)に1,561トンを記録している。 次にアメリカ、カナダからの輸入が多い。一時期、北朝鮮からの輸入も多かったが、北朝鮮産の農産物搬入禁止措置等によって統計からは消えている。
今回使用している林野庁の「特用林産物生産統計」で、平成28年特用林産基礎資料の中のまつたけ輸入データの国名とデータが前年と合っていないため使用できないので、とりあえず並列させるにとどめた。合計値には問題ないと思われるので使用するが、国名とデータの入力ミスと思われる。9月20日現在で修正されていない。
いずれにしてもまつたけは生産も輸入も減少傾向にあるということだ。