ガソリンスタンド数

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「石油元売り最大手のJXTGエネルギーが、ガソリンスタンドのブランドを2020年までに旧JXのENEOSに統一する」という報道があった。本当だろうかと思ってJXTGエネルギーのサイトで確認した。以下のようにコメントが出ていた。

2017年9月 5日
本日の一部報道について.
各位
本日、日本経済新聞に当社のSSブランド統一に関する報道がありましたが、これは当社として発表したものではありません。
本件につきましては、手続きが整い次第速やかにお知らせいたします。
以上

ことの真相はともかく、ガソリンスタンドの減少が止まらない。フランスに続いて英国がガソリン車の販売禁止を打ち出している。欧州のEVシフトが急速に進み始めている。世界の流れは決まったと言える。もちろんすぐにガソリン車が無くなるわけではないが、デジタルカメラの登場でDPE(現像・焼き付け・引き伸ばし)が消えていったように、終了していく業界の印象が強くなってきた。

資源エネルギー庁が平成28年度末揮発油販売業者数及び給油所数を取りまとめている。「揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース)平成29年7月4日」によると、給油所数が最も多かった平成6年(1994)には6万0,421もあった。それが平成28年(2016)には半分の3万1,467にまで減ってしまった。

自動車検査登録情報協会の「わが国の自動車保有動向」によれば、自動車保有台数(軽自動車を含む)は、平成6年(1994年)は6,627万8,836台で、平成28年(2016年)には8,090万0,730台に増えている。にもかかわらずガソリンスタンドは減少しているのだ。地域別に見ると、例えば東京都は、平成6年(1994)には2,894箇所あったのが、平成28年(2016)には1,098箇所。3分の1近くまで減ってしまった。他の地域がほぼ半減なのに対して東京の落ち込みは激しいことがわかる。今後これがさらに加速されていくのだろう。
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給油所数の推移

a都道府県(所在地)別給油所数の推移1

b都道府県(所在地)別給油所数の推移2

 
出所:経済産業省 2017年7月4日エネルギー・環境 平成28年度末揮発油販売業者数及び給油所数を取りまとめました