輸入バナナの数量・金額

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台湾のフルーツ輸出販売業者が海老名市内の民間保育園に台湾産バナナを寄贈したというニュースを見た。台湾バナナ、久しぶりに聞いた。昔はバナナと言えば台湾バナナ。その後もおいしいバナナの代名詞でもあるのが台湾バナナだ。今、台湾バナナを見ることはあまりない。バナナの輸入はどうなっているのだろうか。

財務省貿易統計の輸入からバナナの国別輸入数量・金額を時系列に整理してみた。平成17年(2005)のバナナ輸入総量が106万6,873トン。平成21年(2009)に125万2,606トンにまで増えたが、その後徐々に減少しており、平成28年(2016)には100万トンを切って、95万6,759トンとなった。

先ほどの台湾バナナはどうなっているかというと、平成17年(2005)では、1万5,100トンの輸入があったが、平成28年(2016)では一桁少ない1,574トンにまで減少してしまっている。

輸入上位は、数量ベースで、平成28年(2016)はフィリピンが圧倒的1位で約75万トン。次がエクアドルで約16万トン。3位はグアテマラの約1万7000トンであった。

以前は中国からの輸入も平成17年(2005)で2,844トンあったのが、平成28年(2016)はゼロになった。一方、ベトナム、インドネシア、コスタリカ、モザンビークなどからの輸入も新たに始まって、ベトナムやインドネシア、コスタリカは輸入量を大きく伸ばしている。

輸入金額でも、フィリピン、エクアドル、グアテマラの上位は変わらない。このデータの金額を数量で割って、1㎏あたりの金額を比較すると、平成28年(2016)で台湾が194.1円、オーストラリアが165.3円、ペルーが108.3円と高額だ。しかし、コスタリカは56.3円。インドネシアが78.6円、ベトナムが85.0円と激安とも言える金額である。

この価格差では台湾バナナは戦えないであろう。美味しいバナナと言えば台湾バナナ。復活することはないのだろうか。
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バナナ(生鮮)数量

バナナ(生鮮)金額

バナナ(生鮮)1㎏あたりの金額
出所:農林水産省 農林水産物輸出入統計 財務省貿易統計(輸入)