文部科学省が先月「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(平成28年度)」(平成28年5月1日現在で行った調査の結果)を発表した。やはり最も多いのは中国人だろうと思う。最近は新宿や池袋に行くと、どこに行っても中国語が飛び交っている。
そこで「日本語指導が必要な外国籍の児童生徒の母語別在籍状況」のデータを見てみる。なんとポルトガル語が最も多いではないか。ポルトガル語が必要な児童生徒数は8,779人。中国語が8,204人だ。フィリピン語も多い。6,283人だ。トータルで3万4,335人もいる。平成26年調査のときが2万9,198人だったので5,000人以上増えている。
学校別に見ると、やはり小学校が最も多く、2万2,156人もいる。中学校が8,792人、高等学校が2,915人となっている。3万人以上の子供たちが日本語指導が必要で、その数は増える一方である。しかし、「日本語指導が必要」な状態の判断についてはまだ議論の余地があるようで、この人数にさらに上乗せが必要になるのかもしれない。