かつおの漁獲量が激減しているとニュースになっている。千葉県勝浦港では前年比3割減だという。和歌山では漁に出てもかつおが取れない日もあるという。このままでは生活ができないという悲鳴が上がっているというのだ。
原因は、水温や海流の変化、巻き網で一網打尽にする乱獲など挙げられているが、どれも定かではない。
かつて、かつおは日本だけが鰹節用に獲っていたのが、近年は多くの国がかつお漁に進出して、缶詰やペットフードにしているという。ペットに人間の貴重な食料を奪われているのかと思うと、かつお好きとしては怒りさえ覚える。
かつおの漁獲量データを見ると、平成17年(2005)には39万9,465トンだったのが、平成27年(2015)は26万4,255トンにまで減少した。これを長期統計で見ると、年によってバラツキはあるものの、40万トン前後で推移してきた。ここに来て30万トンを大幅に下回るのは異常な状況である。