先日、21道県のスナックで現金を盗み、窃盗の疑いで犯人が逮捕された。犯人2人は盗みで全国制覇しようと話していたという。もう単なる盗みではなく、窃盗競争に参加しているような感覚になってしまっていたのだろうか。
その後、福岡では3.8億円の強奪事件が起き、銀座では7200万円が奪われる強盗事件が起きている。
強盗事件と違って、スナックで現金を盗むような窃盗事件はあまり大々的に報道されないので、記憶にも残らないが、発生件数は多い。そして検挙される件数は少ないのである。
警察庁の犯罪統計では、大正13年(1924年)から窃盗のデータが取られている。認知件数は、平成14年(2002)の2,377,488件をピークに急速に減少している。平成27年(2015)では3分の1の807,560件になった。しかし検挙件数は、226,001件でしかないというのが問題であろう。