そろそろ今年採用された新卒者たちは最初の給料が支給される。うれしいだろう。人生の本番が始まったのだ。しかし、一方で、新卒者の多くが3年で離職するという現実がある。
厚生労働省の「新規学卒者の離職状況(平成25年3月卒業者の状況)」によれば次の通り。
新規学卒者の卒業後3年以内離職率
大学 31.9%
短大等 41.7%
高校 40.9%
中学 63.7%
大卒の3割、高卒の4割、中卒の6割が3年以内に離職している。離職率の推移グラフを見ると、その傾向は30年前から大きく変化していない。昔のように終身雇用が絶対である時代には問題なのだろうが、現代社会において離職率が高いことが問題なのかどうか分からない。また大企業では終身雇用が成立していても、中小企業では昔から離職率が高かったので、今となって離職率を問題にする必要もないのかもしれない。ただ知っておく必要はあると思う。