日本の生産現場は外国人労働者の存在なくしては成り立たないと言われて久しい。外国人労働者数は昨年すでに100万人を突破している。外国人労働者と言えば中国人と連想しがちだが、最近は事情が違ってきている。厚生労働省の国籍別外国人労働者数のデータを見ると、平成20年(2008年)では中国人が43.3%、ほぼ半分を占めていたが、平成28年(2016年)では31.8%と3分の1にまで構成比は縮小している。一方、フィリピン、ベトナムの増加が著しい。ネパールも増えている。ブラジルは横ばいで推移している中で、アメリカ、イギリスも数を増やしている。
在留資格別は平成28年では以下の通り。
・身分に基づく在留資格413,389人。前年同期比で46,178人(12.6%)増加。
・資格外活動(留学) 209,657人。前年同期比で41,997人(25.0%)増加。
・専門的・技術的分野200,994人。前年同期比で33,693人(20.1%)増加。
外国人労働者を受け入れて、その人たちが高齢化した時、日本の人口構成がピラミッド形になることが望ましいのだろうけど、そうならなかった時、事態はさらに深刻になりそうな気がする。
出所:厚生労働省 外国人雇用状況の届出状況について(報道発表)