3月9日、「福島県の平成28年の推計年間出生数は1万3753人で、東日本大震災翌年の確定出生数を17人下回り、過去最低となっていたことが8日、分かった。」という新聞記事を見た。「背景には震災による県外避難があり、母子避難が多かったことも要因の一つと考えられる。」というコメントも添えられていた。やはり福島は原発事故の影響がここまで出ているのかと思って、総務省の人口動態調査を確認してみた。
人口動態調査の人口動態統計確定数の出生年次2015年の4-3.都道府県別にみた年次別出生数で自治体別の出生数が時系列でまとめられている。
2015年時点のデータなので最新ではないが、福島はやはり戦後ほぼ一貫して出生数は減少している。昨日今日減りだしたわけではない。他の自治体を見ると、25の自治体が2015年の出生数が戦後最少になっている。福島だけが過去最低というわけではないのだ。ではこの記事は何を伝えたかったのだろう。
出所:総務省・人口動態調査