厚生労働省が生活保護の被保護者調査(平成28年12月分概数)の結果を公表した。被保護世帯は1,640,205世帯で過去最多となった。164万世帯が生活保護を受けているのである。受給者数は2,145,667人。平成12年(2000年)では、719,200世帯で今の半分以下だった。こうなる過程を時系列で詳しく見てみた。
最も増加しているのが高齢者世帯で、平成12年(2000年)では、330,880世帯だったのが、平成28年(2016年)には、838,386世帯で2.5倍に増えている。母子世帯も平成12年(2000年)は、56,120世帯だったのが、平成28年(2016年)には、99,319世帯、1.7倍にも増加した。この他に気になるのが、障害世帯の増加である。平成12年(2000年)では、78,340世帯、これが平成27年(2015年)には、178,092世帯。実に2.3倍である。高齢者と母子家庭の増加は理解できるが、障害世帯が増えていることは意外だった。しかし、これは人口の高齢化により身体障害者が増加していることが原因のようである。どちらも高齢化が原因になっている。