大阪で8億円も減額して国有地を売却したとして国会で追及が続いている。国有地すなわち国有財産を手放すのであれば当然売却額が国の収入になってくれなくては、我々の財産が損なわれることになる。国民ならできるだけ高く売って欲しいと思うのは当然だろう。
ところで、国有財産だが、いったいどのくらいあるのだろうか。財務省が国有財産統計を取っているので調べてみた。
平成26年度末国有財産区分別現在額によると、国有財産総額は109兆6300億円である。土地建物から航空機など多岐にわたるが、最も大きいのは政府出資等で80兆円に上る。これは何なのかと内訳を見ると、金融機関や独立行政法人や特殊会社への出資である。
こう見てくると国有財産の109兆円は本当に109兆円の価値があるのだろうかと不安になる。ちなみに立竹木(りゅうちくぼく)とは、簡単に言うと山などに自生している樹木のことである。
出所:財務省・国有財産統計