埼玉県三芳町の通販会社「アスクル」の物流倉庫で起きた火災が4日経っても鎮火しない。素人目には倉庫の火災なんてすぐ消せそうな気がするのだが、延焼を防ぐのが手一杯のようだ。燃え尽きるのを待つらしい。
報道によると、この消火活動には埼玉県 富士見市・ふじみ野市・三芳町の入間東部地区消防組合消防本部が当たっている。消防組合ってなんだ。消防署ではないのか。消防の体制は、歴史的な背景もあって独特な形態を持っている。消防白書によると、市町村には消防本部・消防署といった常備消防機関が設置されている。その他に非常備消防としての消防団がある。現在は人口の99.9%が常備消防によってカバーされているそうだ。今回消防に当たっている入間東部地区消防組合消防本部は、富士見市消防団とふじみ野市消防団、三芳町消防団が集まって消防組合を形成している。
全国の消防体制はどうなっているかというと、消防白書によれば、平成9年(1997年)の消防職員数は150,626人、消防団員数は968,081人で消防団員の方が圧倒的に多い。平成27年(2015年)では消防職員数は162,124人に増加し、消防団員数は859,995人に減少している。
出所:平成27年版消防白書