名目賃金と実質賃金(参院選参考データ)

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参議院選挙が始まる。様々な議論が始まる。このとき各党自分たちに都合のいいデータを提示するのが常である。そこでできるだけ客観的な公的データをまとめて置くことにする。
今回は名目賃金と実質賃金。名目賃金とは給料が月20万円の人が手にした20万円のことで、実質賃金とは物価の変動を考慮して計算した金額である。つまり給料が22万円に10%アップしたとしても、物価も10%アップしていたら、実質給料はアップしていないことになる。逆に給料が20万円のまま一定だが、デフレで物価が下がっていけば、実質給料は上がったことになる。

計算方法は、実質賃金=名目賃金÷物価指数

名目賃金が上がると、たとえ物価が上がっていても、そのうち給与も上がって買えそうな気になる。実質賃金が上がると、例え給与が上がらなくても物価が下がったので助かったと思う。バブルの時は物価が上がりすぎて買うのを諦めなくてはならないものが出てきた。デフレのときは物価は下がるけど、給与が上がらないので行き着く先はどうなるのか不安でしょうがない。

いずれにしても賃金のデータは、都合よく実質と名目が使い分けられるので注意が必要だ。常に両者を見て判断したい。

実質賃金指数推移を見ると、バブル崩壊以降、20年近く実質賃金は100を超えてきた。一方、名目賃金指数推移を見ると逆に100を下回り、1996年頃から100に到達している。常用労働者1人平均月間現金給与額で賃金の額を見ると1996年からほぼ一貫して減少してきている。

これをどう見るか、理屈は何でも付けられそうな気になるので、データは常に時系列で多角的に見ておく必要がある。

実質賃金指数推移

 

名目賃金指数(現金給与総額)

 

常用労働者1人平均月間現金給与額
出所:毎月勤労統計調査 全国調査 長期時系列表 月次 2016年4月

出所:総務省統計局ホーム > 統計データ > 日本の長期統計系列 > 目次 > 第19章 労働・賃金

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