東京都知事を取り巻く状況が騒がしくなっている。このまま行くと解散、選挙なのか、辞任、知事選なのか分からないが、首都東京のトップを選ぶ選挙は昔から注目されてきている。知事選の歴史をデータで振り返っておこうと思う。
東京都統計年鑑に選挙のデータが残っている。都知事選についてみると、戦後最初の1947年第1回都知事選では、東京の人口は500万人程度しかいなかった。それでも投票率は61.7%を記録している。東京オリンピックの前年昭和38年(1963年)の都知事選では女性の投票率が男性のそれを上回った。その後投票者数は常に男性を上回って現在に至っている。都知事選では女性票が重要な役割を担っていることが分かる。
投票率は昭和46年(1971年)の72.4%がピークである。美濃部亮吉氏が再選を果たした選挙である。圧勝だった。その後は増減はあるものの投票率は減少し続けている。投票率が最低の年は昭和62年(1987年)の43.19%である。3期目の鈴木俊一氏が当選した年である。バブル景気が始まろうとしていた時だ。
さて、もし都知事選になるとしたら、投票率は過去最低を記録するのかもしれない。だとすれば都民の意識より選挙制度の変革が必要なのでは。
出所:東京都統計年鑑
出所:総務省・都道府県知事選挙結果