厚生労働省は、平成28年3月大学等卒業者の就職率を発表した。それによると大学(学部)は97.3%(前年同期比0.6ポイント増)、短期大学は97.4%(同1.8ポイント増)で過去最高となった。
就職率は毎年大きな話題になる。過去何度も就職氷河期という時期が訪れている。近年では2008年(平成20年)のリーマンショック後の就職困難期がある。氷河期とは生物が大量に飢えて死ぬというイメージがある。それと比較したら今年はなんていい年なんだろう。でも就職率とはそんなに大きく変動するものだろうか。統計データを確認してみる。
厚生労働省の「平成27年度大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業者予定者の就職内定状況等調査」と言うものがある。これによると、昨年2015年(平成27年)3月は96.7%、最も低い2011年(平成23年)3月でも91%である。それ以前も95~96%で推移している。グラフで見ると横ばいで推移しているように見えなくもない。いずれにしても就職率が上がったことは喜ばしいことである。
出所:平成27年度 大学・短期大学・高等専門学校及び専修学校卒業者予定者の就職内定状況等調査