電動アシスト自転車

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ちょうど去年の今頃、新緑の奥多摩むかしみちをトレッキングしていたとき、自転車でポタリングしている人たちを何組も見かけた。彼らは自宅からはるばる自転車でここまで来たのではなく、駅前でレンタサイクルを借りて乗っているのである。その自転車だが、電動アシスト自転車が多かったのを記憶している。街中では子供乗せタイプがほとんどを占める電動アシスト自転車だが、こういった使い方があることを初めて知った。
平地ではなく勾配の厳しい箇所も沢山ある奥多摩むかしみちを通常の自転車で走ろうとは思わないが、電動アシスト自転車なら五月の風の中を颯爽と楽しく走れると思う。電動アシスト自転車の用途が拡大してきているらしい。
この電動アシスト自転車、国内ではどの位生産販売されているのだろうか、経済産業省の生産動態統計を見てみた。
生産動態統計年報の機械統計編から時系列データ表を作った。やはり電動アシスト自転車の生産台数は飛躍的に増加している。2003年には20万台程度の生産台数が2014年には約48万台にも急成長している。子供乗せ需要が市場を牽引してきたことは言うまでもないが、近年はスポーツ車や通学用途でも使われているらしい。欧州のスポーツ自転車見本市でも電動アシスト車が多数展示され始めているので、今後の電動アシスト自転車市場を注目していきたい。

電動アシスト自転車生産台数推移

 

用語

2.調査項目の定義について
(1) 製 品
① 生 産
ア.調査の対象事業所(以下「調査対象」という。)が、国内で実際に生産(受託生産を含む。)した製品の数
量をいいます。ここでいう製品とは、修理改造、再製品を除く最終の社内検査又は立ち会い検査を完了したも
のをいいます。なお、生産には、調査対象で他の製品に加工又は消費するために生産したものも含みます。
イ.生産金額は契約価格又は生産者販売価格により評価したものをいいます。
ここでいう契約価格又は生産者販売価格とは、企業の販売価格から積込み料、運賃、保険料、その他の諸
掛りを除き、消費税を含めたものです。
② 受 入
調査対象の工場又は倉庫に次の事由により受け入れた製品の数量をいいます。
ア.他企業から購入したもの(輸入を含む。)
イ.同一企業内の他工場から受け入れたもの
ウ.委託生産品及び委託加工品を委託先の工場(下請工場を含む。)から受け入れたもの
エ.返品(戻入れ)されたもの
③ 消 費
調査対象が他の製品の原材料、加工用として消費した数量をいいます。
④ 出 荷
調査対象及び調査対象が契約の主体となって借り受けている倉庫又は保管場所から、実際に出荷した数量を
いいます。
(販 売)
次の事由による出荷を「販売」としています。
ア.販売業者又は消費者である他企業に直接販売したもの
イ.販売することを目的として本社、営業所又は中継地などに出荷したもの
ウ.受託生産品を販売業者(消費者を含む。)である委託者へ出荷したもの
エ.同一品目群に属する製品(同一調査票に掲げる品目、以下同じ。)を生産していない同一企業内の他工場
に出荷したもの(全くの転売品)
オ.販売金額は生産金額と同一の基準で評価しています。
(その他)
次の事由による出荷を「その他」出荷としています。
ア.同一品目群に属する製品を生産している同一企業内の他工場に出荷したもの
イ.同一品目群に属する製品を生産している他企業に出荷したもので、転売することが明らかなもの
ウ.委託生産又は委託加工のため出荷したもの
エ.受託生産品又は受託加工品を同一品目群に属する製品を生産している生産業者(委託者)へ出荷したもの
オ.自家使用したもの(自工場施設などへの設備投資、見本用、贈答用、試験研究用など。)
カ.自己消費したもの(ただし、消費を調査していない場合のみ。)

 

出所:経済産業省生産動態統計年報 機械統計編 (旧機械統計年報)