つい先日親戚の葬儀に参列してきた。葬儀場に向う途中、電車内や駅で何人もの喪服の人たちを見かけた。この時期亡くなる人が多いのだろうか。そういえば火葬場が足りないという報道を思い出した。親戚の火葬場もフル稼働の状態だった。今、高齢化社会の次の段階と言える多死社会を向えていると言う。火葬場が追いつかないくらいの人が亡くなる社会と言うことだ。
では一体どの位の人たちが亡くなっているのだろうか。人口動態調査を見てみた。人口動態調査の「死亡の場所別にみた年次別死亡数」によると、死亡数は1951年当時は年間約84万人、それが2014年では130万人近くにまで迫っている。1950年代は自宅で亡くなる方が圧倒的に多く、1951年では自宅で70万人、病院など施設で約10万人が亡くなっている。これが今からちょうど40年前の1976年に逆転し、自宅では約32万人、病院などの施設では約34万人が亡くなっている。今では2014年、自宅が約16万人に対して、病院などの施設が約108万人と大半を占める結果になっている。年間死亡数はまもなく160万人を超えると予想されている。
平成26年度衛生行政報告例 2014年度によると、全国の火葬場数は4,308.その内過去1年以内に稼動実績のある火葬場は1,453しかない。これで160万人の火葬を行うことになるのだろうか。
出所:厚生労働省・人口動態調査