米国産牛ばら肉が急騰しているというニュースを見た。ということは牛丼が値上がりするということか。松屋がプレミアム牛めしで380円に値上げしたばかりだ。吉野家はまだ並300円でがんばっているが、これも時間の問題になるというのか。牛丼好きの私にとっては気になるニュースだ。牛ばら肉の価格について調べてみた。
農畜産業振興機構に畜産物の需給関係の諸統計データがある。ここに牛肉の輸入動向・輸入価格と北米産牛肉の価格動向・部分肉の卸売価格があるのでこれをグラフにしてみた。まず牛ばら肉輸入価格(円/㎏)のグラフを見ると冷凍も生鮮・冷蔵もともにここ数年は急騰している。2014年は月別の価格だが、これもさらに高騰を続けているのが分かる。2014年9月では冷凍が481円/㎏、生鮮・冷蔵が674円/㎏である。
では牛丼、とくに吉野家で使われている北米産牛ばら肉ショートプレートはどうなっているだろう。BSE問題で輸入が止まる以前は安定していた価格が2014年に入ってグングンと高騰してきている。直近の2014年10月では1,080円/㎏でさらに高騰する気配である。牛肉は値上がりするし、人件費も上がる。さらに人材不足と牛丼をめぐる環境は厳しいようだ。