エステティック業

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有名なエステサロンでマタニティ・ハラスメントがあったとして損害賠償を求めて女性社員が会社側を提訴したという報道があった。報道を見る限りでは、ひどい労働環境だと思う。エステ業界とはこんなにも過酷なのか、それともこの会社特有のことなのか判断はできないが、エステ業界は最近どうなっているのかデータで確認したくなったので調べてみた。

内閣府がエステ・美容医療サービスに関する消費者問題についての実態調査報告というものをやっていたので参考にする。これによるとエステの店舗数は2006年9,871店だったのが、その後減少して2010年8,842店市場規模も2006年3,977億円が2010年3,536億円に減った。エステティック業の定義によっては数字は変わると思うが、減少傾向にあることは確かなようだ。
一方、エステ・美容医療サービスに関する相談件数の推移を見ると2001年の10,852件から2008年には16,386件と大幅に増加してる。平成21年度(2009年度)にPIO-NET登録情報のキーワード変更があったため、20年度以前の数値は参考値とのことである。店舗数が減っているのに苦情が増えているというのは、業界そのものが問題を抱えていると言えるのではないだろうか。
なお一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)の正会員数は158社(1,147サロン)である。

エステ店舗数、市場規模の推移

エステ・美容医療サービスに関する相談件数の推移
出所:内閣府 エステ・美容医療サービスに関する消費者問題についての実態調査報告

出所:一般社団法人日本エステティック業協会