トヨタが新型ボートを発売と言う報道があった。それによるとトヨタはここ３年はボートを年間20隻しか販売していないという。それでもボート事業を継続しようとする理由は何なんだろうか。プレジャーボートの市場データを確認してみた。
国土交通省海事局が海事レポート2014を発表している。ここにプレジャーボートの出荷隻数推移というものがあるので見てみる。ここでの「プレジャーボート」は、モーターボート、ヨット及び遊漁船を対象としている。2000年にはヨット、モーターボート、水上オートバイ合わせて18,100隻が出荷されていた。その後急速に減少して、さらに2008年のリーマンショックが追い討ちをかけた形で出荷隻数は6,600隻にまで落ち込んでしまった。その時点で日本は高齢化、少子化がさらに進み、今後プレジャーボートが売れると期待するのは難しいと見るのが一般的だろう。ところがここ数年僅かながら出荷隻数が増えてきている。市場は回復してきているとみていいのだろうか。
