紙巻きたばこ

Bookmark this on Google Bookmarks
LINEで送る

全米2位のタバコメーカー・R.J.レイノルズ・タバコ・カンパニーが社内のオフィススペースを全面禁煙にすると発表したという報道があった。タバコメーカーがタバコを禁止する。理屈が通らなくなるような気がする。Microsoftが社内ではWindowsを使ってはいけない。Appleが社内でiPhoneを使ってはいけないというのと同じだろうか。それはともかく、最近喫煙できる場所がかなり減ってしまって、愛煙家にはつらい状況になっている。店内で喫煙できる飲食店を見つけるのも難しくなっている。smoking areaはsmoking spotになっている。タバコを吸わない人も増えているので、タバコの販売数は激減しているに違いない。データを確認しておこう。

一般社団法人日本たばこ協会が紙巻たばこ統計データを公表している。これによると
タバコの販売本数は1990年3,220億本だったが、1996年まで増え続け、その後減少に転じ、2012年には1,951億本まで減少した。人口が10倍の中国のたばこの生産本数が2兆5604億本と比較したら可愛らしい本数だ。

中国のたばこ生産量は2兆5604億本

販売本数は減っても販売金額は逆に増えている。おおよそ4兆円が販売金額で、その内半分は税金になる。この数字を見るとタバコ産業の巨大さに圧倒される。どんなに矛盾があっても止められないというのも分かる。

紙巻たばこ年度別販売実績推移
出所:一般社団法人日本たばこ協会紙巻たばこ統計データ