麦価

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日清フーズが国産パスタの価格を来年1月5日出荷分から引き上げると発表した。またか。次から次へと値上がりしていく。スーパーに行く人なら分かると思うが、食品や日用品は本当に高くなったと感じる。今回の値上げは原料のデュラム小麦の価格急騰などが要因である。小麦が値上げとなるとパンやお菓子、うどん、そば、つまりほとんどの食品の価格が上がるということだ。いったい小麦の価格はどうなっているのか、価格ぐらいはきちんと押さえておきたいので調べてみた。

国内で消費されている小麦は90%以上が輸入である。そして輸入された小麦は輸入小麦の政府売渡制度によって管理されている。つまり輸入小麦は政府が一元的に輸入し、製粉会社などに売り渡すという制度である。売渡価格は以前は一定だったが、平成19年4月から、国際相場によって価格が変わる相場連動制に変更された。売渡価格は、4月と10月の年2回改定されている。平成26年(2014年)10月に改定された価格は58,330円/トンである。4月の改定58,590円より0.4%下がっている。グラフを見ると上昇傾向にあるものの平成20年(2008年)と比較したらかなり低価格だ。ということは食品の値上げ要因は別にあるということか。とにかく小麦の価格は1トン当り5万円台と認識しておけばいいのだろう。

 

輸入小麦の政府売渡価格の推移
出所:農林水産省・麦の需給と価格について