京都府の米軍経ケ岬通信所にミサイル防衛用の早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」が搬入された。波長が短く分解能は高いが、大出力が必要となるレーダ装置である。レーダと聞くと防衛用か、もしくは気象レーダである。レーダはアニメにも登場するので子供の頃から親しみのある無線装置だ。これだけ知られているレーダだがいったい国内でどの位作られているのだろうか、調べてみた。
経済産業省の生産動態統計年報、昔の機械統計年報にレーダ装置の生産統計データがある。これによると2003年の生産数量は8万6,775台もあり、生産金額も762億32百万円にも上った。その後は2008年に一度増加したものの、減少傾向が続いている。2013年は台数が3万6,591台、金額は445億70百万円であった。
新しい動きとしてレーダの電波を光に置き換えたレーザレーダが注目されている。これは自動車に搭載して衝突回避を支援するシステムで、テレビコマーシャルも頻繁に行われているので見たことはあると思う。ただしこれはレーダ装置とは別物なので混同しないようにしたい。