歯磨き粉の市場が活況を呈しているというニュースがあった。人口が減少していく中、市場が拡大するにはどのような理由があるのだろうか。全体の使用量が減っても高額商品の人気が出てきて、金額規模で市場が伸びていることもある。数字を押さえておきたいので調べてみた。
歯磨き粉には日本歯磨工業会という業界団体がある。ここの平成25年度(1月~12月)歯磨出荷統計表によると、歯磨剤の出荷数量は2013年で4億6,196万個、出荷中味総量は85,347トン、出荷金額は1,061億1,912万円である。前年比も数量101.1、中味容量104.3、金額102.8と全て前年を上回っている。使う量が増えている点が興味深い。
一方、経済産業省の平成24年経済センサスによると、歯磨の出荷金額は864億74百万円で45事業所で生産されている。地域別に見ると大阪、神奈川、兵庫でほとんどが生産されている。
なお、日本歯磨工業会によると平成25年度の歯磨の輸入総額は、61億42百万円であり、これを前年実績と比較すると13億83百万円(+29.1%)の増加となったとのこと。