久しぶりに中国国家統計局のデータを見ていたら、出版物の統計データに目が止まった。日本の出版不況は止まるところを知らない状態だが、中国は日本の10倍の人口を抱える国だ。発行部数もハンパなくすごいはずだ。中华人民共和国国家统计局には国家数据というサイトがある。ここに图书出版印数(図書出版の印刷部数)の時系列データがあった。これによると2013年の図書出版部数は83億冊とのこと。すごい。一箇所にまとめたらどの位のボリュームになるのだろうか。時系列で見ると1990年には56億3600万冊だったので、かなり増加している。最も多いのは文化・科学・教育・体育図書だが、近年、文学図書(文学图书)が急増しているのが特徴的だ。また医学・衛生図書(医学、卫生图书)や工業技術図書(工业技术图书)も増えている。冊数は1600万冊で少ないものの近年増えているのがマルクス・レーニン主義、毛沢東思想の図書(马列主义、毛泽东思想图书)である。
しかし日本と比較してみたら、日本の発行部数もとんでもなく多いのに気づく。総務省の日本の長期統計系列によると、若干古いデータなのだが、2005年の書籍発行部数は14億0,649万冊にもなる。実売はこの半分位だろうから、日本も中国も資源を大量に無駄遣いしているのではないだろうか。