砂利

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愛知県で砂利採取業者が県道すぐそばまで砂利を採取したため、県道が崩落の恐れがあるとして問題になっている。映像を見るとよくここまで掘り進んだものだと恐ろしくなる。なんでこんなに掘ってしまったのか。砂利ってそんなに儲かるのか。
そういえば震災の復興需要やオリンピック需要で建設資材が高騰していることは報道されているが、砂利も掘れば掘っただけ売れるからこう言うことになっているのだろう。そこで砂利はどの位生産されているのか調べてみた。経済産業省に砕石等統計年報があるのでこれを使う。

グラフを見ると砕石生産量は2011年までずっと減少を続けてきたが、2012年から震災の復興需要で上昇に転じたのが明らかだ。しかし1998年には3億7543万トンあった生産量が1億8516万トンにまで減少したことで業界は激変したことだろう。
地域別に見ると栃木県が圧倒的で2013年は1513万トンも生産している。以下、北海道、埼玉、兵庫、大分と続くが、問題になっている愛知県は東京よりも少なく488万トン程度である。

※用語
■砕石とは、天然の岩石を破砕機等で小さく砕いて道路用骨材やコンクリート用骨材等の土木・建築用資材に適する粒度に加工したもののこと。
■骨材とは、コンクリートやアスファルト混合物を作る際に用いられる砂利や砂などのこと。
■再生骨材とはコンクリート廃材から取り出した骨材のこと。

 

砕石・再生骨材生産量(用途別)

砕石・再生骨材生産(用途・品種別、年別)

 

2013年(平成25年)都道府県別砕石生産量
出所:平成25年砕石等統計年報