ジビエ利用量

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最近はジビエを扱ったグルメ番組も増えたように思う。ジビエとは狩猟で得た野生鳥獣の食肉を意味するフランス語だそうだ。昔温泉に行ったとき地元の鹿の肉を食べさせてもらった記憶がある。感激するほどのことはなかったが、作物被害を食い止めるために駆除した野生動物の処理は、データを見ると深刻だと感じる。

農林水産省の「野生鳥獣資源利用実態調査」によれば、鳥獣種別の解体頭・羽数(2017年)は8万9,230頭・羽である。内訳はイノシシが2万7,476頭、シカが5万5,668頭。クマが160頭、アナグマ474頭、鳥類5,132羽にも上る。

これらがジビエとして利用されている量は1,283トンで、食肉としては1,015トン、ペットフードが150トンという形で利用されている。

大量に利用されているように見えるが、農水省の「平成27年度狩猟者登録を受けた者による捕獲鳥獣数」によれば、平成27年度のニホンジカの捕獲頭数はオス6万5,480頭、メス8万5,981頭、性別不明1万7,229頭。合計16万8,690頭ものシカが捕獲されている。イノシシも16万6,117頭捕獲されている。その内の一部しか食肉として利用されていない。

では残りはどうなっているのだろうか。農林水産省の「捕獲した鳥獣の食肉利活用について」という報告書では、”捕獲鳥獣は専ら埋設、焼却処分等によって処理されており、食肉としての有効利用は一部地域にとどまる状況。食肉の普及に向けて、安全性の確保、安定供給、販路の確保等が課題”としている。埋めたり燃やしたりしているのである。なぜこんなもったいないことを続けてきたのだろうか。逆に見ればジビエ市場の可能性が大きいということでもある。
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鳥獣種別の解体頭・羽数

ジビエ利用量

狩猟者登録を受けた者による捕獲鳥獣数

 

 
出典:農林水産省 野生鳥獣資源利用実態調査
 
出典:環境省 平成27年度鳥獣統計