刑務所別収容人員

Bookmark this on Google Bookmarks
LINEで送る





オウム死刑囚のうち7人が東京拘置所から全国5カ所の拘置所へ移送された。この事件で死刑が確定したのは13人もいる。それほど社会を震撼させた凶悪事件だった。では、刑務所や拘置所にはどの位の犯罪者が収容されているのだろうか。法務省の矯正統計調査のデータを見てみる。

「矯正統計調査年報2016年」によると、各年末の収容人数は以下の通り。

平成24年(2012):6万7,008人
平成25年(2013):6万2,971人
平成26年(2014):6万0,486人
平成27年(2015):5万8,497人
平成28年(2016):5万5,967人

減少傾向が続いている。矯正管区別に見ると東京が圧倒的に多い。矯正管区は、全国に8管区設置され,各管轄区域内の矯正施設を指導監督する法務省の地方支分部局である。平成28年(2016)の矯正管区別収容人員は以下の通り。

札幌矯正管区 : 5,187人
仙台矯正管区 : 4,465人
東京矯正管区 :16,166人
名古屋矯正管区: 5,568人
大阪矯正管区 : 9,054人
広島矯正管区 : 5,894人
高松矯正管区 : 2,555人
福岡矯正管区 : 7,078人
合    計 :55,967人

網走と聞けば刑務所を連想するくらい、網走刑務所は知られているが、収容人数では平成28年872人で、突出して多いわけではない。やはり圧倒的に多いのは、府中う刑務所で2,043人を収容している。

長期時系列データを見ると、昭和24年(1949)が最も収容人員が多く、9万6,609人にも上る。下山事件、三鷹事件、松川事件といった国鉄に関わる事件が多発した年である。一方、最も少ない年は、昭和49年(1974)で4万4,916人と半減している。テレビでユリ・ゲラーの超能力が放映された年である。巨人の長島茂雄引退もこの年であるが、一方で丸の内で三菱重工ビル爆破事件が起きた年でもある。
AppliBanner_sentence2016

矯正統計調査

刑事施設の年末収容人員・人口比の推移

 

 
出典:法務省 矯正統計調査年報2016年
 
出典:平成29年版 犯罪白書 第2編 第4章 第1節